溺れるナイフ
ずっと書きたかった。
溺れるナイフについて。
でも2回観てから書こうと思って
ずっとうずうずしてたわけです。
あ、大丈夫。
ネタバレになるところは事前に
ネタバレしますぅ!!!と叫ぶので、
わたくしネタバレしますぅ!と叫んだら
観てない方は閉じてください。笑
まあ大幅なネタバレはしやんつもりで
観てない人も楽しめる、かも?
まあネタバレはネタバレやし
見るか見ないかはあなた次第。笑
観た方はわかる!って共有したり
そこは違う解釈かなとか思ったり
楽しんでくださると!
うーん、書こうと思うと難しい。
人間、好きなものと嫌いなもの
説明するのは好きなものの方が
難しいそうです。
今その難点と戦っております。
やから良さが伝わらないかも。
長々書くだけになってしまったら
ごめんなさい。
まず、
こんなにも詳細について調べたい
と思った作品はなかった!
例えば監督さん、
その人のインタビュー、
これまでの作品。
使われた音楽、
元の歌手の作品、
原作の漫画、作者、
ロケ地に使われた場所。
キャストのインタビュー、
キャストが載ってる雑誌。
ケチで倹約家の我が
この短期間で雑誌7冊も買うなんて
自分でも自分にビックリした!
そんくらい面白いの!
観る前に調べた事も多かったけど
本当にそんくらい食いついてしまう。
観終わって余韻が凄くて
サントラも聴きまくったから
2回目は音楽が流れるたびに
鳥肌がたったし
監督さんやキャストさんの
インタビューは
一言一言が名言に思えた。
なんかこれまでの少女漫画とは
全く違う感じがする。
きゅんっきゅんのハッピーエンド!
ハートマーク!キッラキラ!壁ドン!
とかとはぜんっぜん皆無で。笑
新ジャンルというか
それこそインタビューにも書いてた
少女漫画映画の黎明期!
しかも縷縷夢兎や大森靖子さんの
作品を使用したり、
DAOKOさんもカバーした
tofubeatsさんの水星って曲とか。
普通の少女漫画の映画では
まだ使ったことのないような
女の子の可愛いが詰まってて
しかもその可愛いは
普通の可愛いじゃなくて
闇とか影があるような
変哲な形をした可愛い
やから溺れるナイフに
凄くマッチしていて
いちいち鳥肌が立った
可愛いって可愛いだけじゃない
って、多分こういうことや!って。
それこそ変哲があるからこそ
可愛いに辿り着くのかな、と。
山戸結希監督がインタビューで
"この映画を見た女の子が
この映画をきっかけに
奮いたつような気持ちになれれば…"
みたいな事を書いてて
完全に自分はその1人。笑
友達に
"みんな溺れたって言うけど
リオが一番溺れてるな笑"
って言われるくらいの溺れよう。笑
きゅんってするシーンも多いから
みんな溺れはするんやけど
"キスシーンとかやばいけど
重くて難しかったかなー"って
話してるのを映画館でもよく聞く。
変人、変人になりたい普通の子に
電流が走る映画なんかな、と。笑
いやでも女子ならみんな好きになる!
きっと余韻が凄くなる!
重くて難しいからこそ
ずっとずっと考えてしまう。
だからこそ正直
男子には不向きかなと
思ってしまいました。
デートにはもってこい!の、逆。笑
女子同士で観るのが最高に楽しい!
キュンポイントとかで
隣の子とキャアキャア言えたり
バンバン叩いてしまうような
リアクション取れる子とがオススメ笑
この前twitterでも書いたけど
全く知らん第三者の話で
泣いたり感情が揺さぶられたり
何かが変わったりするって
本当に本当に凄いなって思うし、
やから映画とかドラマって大好き。
きっと自分たちが観てる画面とは
全く違う世界が裏側にはあると思うし
それを上手に隠して
とてつもない世界観を見せてるって
最強に格好良いんじゃないか、って。
自分も必死にもがきたいし、
自分の何かが誰かに影響を与える。
それってどんなに素敵かって思う!
きっとそんな人になれるのは
物凄く色んな感情が行き来して
息するのさえ苦しいって人やろうけど
でもその結果について
影響されたキラキラな人を見ると
やって良かったなって
心から思えそうな気がする。
そのことをもっと思わせてくれて
自分も行動に移そうと思わせてくれた
そんな映画が溺れるナイフです!
ん?大げさ…?笑
いやいや。
映画やドラマだけじゃなくて
小説、漫画もそうやけど、
誰かの人生を変える物だと思います。
そのくらいの革命があると思う!
めっちゃえもくてキモいかもけど
許してくだせえ。笑
数々の作品を見て
色んな感情を覚えたけど
こんなにも人生を変える映画に
十代のうちに出逢えて本当に幸せです
みんなにとって
溺れるナイフじゃなくても良いから
そういうモノとの出逢いが、
化学反応が起これば、って思う。
はぁい!てことでぇ!みなさぁん!
ネタバレしますぅぅう!!!!
今からネタバレしますぅぅう!
(ごめん自分でもウザいすみません)
まずなんなの。
大友の格好良さは。
え、なんなの?何なの?
彼何なの?どこにいるの?
観た女の子誰もが
映画中大友に恋をして
現実にいないかなと思ったはず。
常に好きな子に笑って欲しくて
少しでも元気を与える存在でいたくて
夏芽をずっと太陽のように照らして
夏芽の幸せを願って手を引く。
でも彼はそんな自分に酔いしれない。
まぁいわゆる花沢類ポジションやけど
数々の花沢類ポジションとは
比にならないくらいの格好良さです。
てか全く違う!
報われない以外は共通点ないかと。
そして大友はとても重岡大毅氏。
いや多分、大友というか重岡大毅。
凄すぎる重岡大毅。いやもう何なの。
え、なんなの?何なの?
彼何なの?どこにいるの?(怖い)
常に夏芽だけじゃなく
映画館の中の女子達も笑顔にしてた。
シリアスな場面も多いのに
常にお客さんを笑わせてた大友。
スクリーンの中だけじゃなく
スクリーンの外でも
大友のパワーの大きさは凄い。
大友がお見舞いに来るシーンで
映画館のみんな、眉毛の言い合いで
クスクス笑ってた…直後のキス!
みんな笑みがなくなり硬直!
間があって、小声でみんなが
やばい何あれ反則!と一斉に呟く。
何あれ!ねえ、なんなの!
彼誰なの。もう何なの。
ねえもうどこにいるの!(うるせえ)
そしてもう一つ。
2回見たのに2回とも泣いた
夏芽と大友の別れのシーン!
ここでも大友の格好良さを痛感。
夏芽がコウちゃんと再会し
1度だけ最後の引き合いをする。
その後に夏芽が大友に別れを告げる。
でもすぐに大友は
その裏にいるコウの存在に気づく。
凄い辛いフラれ方やのに
その場のスナックのカラオケで
おら東京さいくだ入れて熱唱。
後から夏芽も招いて2人で踊って
最後の最後まで好きな子笑顔にして
俺ら友達や!って言って笑顔で笑って
夏目も笑顔で見つめて微笑み合う。
ねえ、なんなの。
もうほんっとうになんなの!
怒るよ!大友何なの!どこにいるの!
理想が高くなるのでやめて欲しい。
すごく落ち込んだ時、
バッティングセンターに
連れてってくれるような人と
結婚したいと思います。ハイ。
他の役者さんの好きなところ!
上白石萌音ちゃんは
カナちゃんが高デするところが
もう個人的にツボすぎる!
なんて演技が上手いんだろう…
カナちゃんって常に
言葉と表情が一致してなくて
それが本当に良い味…素敵…
コウちゃんは
屋根裏で1つになった後
"お前が言うコウちゃんとして
誇り高く居りたかったわ"って
男泣きするシーンがあって
そこが本当に大好きです。
もうほんっとうに格好良い。
静かやけど刺激的で
コウちゃんを説明するのは難しいけど
夏芽が引かれる理由が分かる。
他もキュンキュンするシーン沢山。
夏芽はなんか
もうすごく特別で
1人何かが違うくて
大きな力は持ってるけれど
どこか弱くて儚くて
触れたらすぐに壊れてしまいそう。
やけどそれがまた美しくて。
もう小松菜奈ちゃんに合いすぎて
圧倒されました。
コウちゃんといる時の必死さ、
大友といる時のラフな感じ、
どれも素敵で大好きでした。
そして場面の話に戻るけど
もう1つ大号泣するシーン。
最後のコウと夏芽のバイクのシーン。
2人が言葉を叫びあう。
相手の言葉を聞いて
それに関連のある言葉で
もう一方が返す。
そのやり取りのラストで
夏芽があなたと叫ぶと
コウは夏芽の名前を大きな声で叫ぶ
夏芽はそれに答えるように
コウの名前を叫ぶ
それが最後って痛感して
死ぬほど苦しい
大変な撮影を思い出してか、
感極まって泣く小松菜奈ちゃんが
もう神々しく美しい。
事件後からのシーンでは
弱さを偽りの強さで隠してたけど
何かが吹っ飛んで幸せそうに笑う
菅田将暉の凛々しさが格好良すぎる。
その後に夏芽が叫ぶ。
神さん!私の神さん!!
とコウに向かって叫ぶ。
そこでもう夏芽は
涙声に半泣きの状態。
もうほんっっっとうに泣ける。
ほんっっっとうに良いシーン。
こんなに色んなものが込み上げる
最後にふさわしすぎる素敵な映像、
これからこれを越す映画のシーンに
出逢えるのは難しいと思うくらい
ほんっっっとうに素敵なラスト。
もうあのシーン大っ好き。
はぁ。観たい。もっかい観たい。
長くなりましたので
これにて終わります。
誰に溺れたかって
きっと4人ともに溺れた。
4人の演技、4人の表情、4人の仕草。
夏芽もコウも大友もカナも
みんな大人になり始めてるのに
身なりも昔と比べると大人なのに
大人になるって
こんなにも弱いのかなと。
自分が作り出す偽りの強さで
あたかも強いように見せて
弱さはどんどん大きくなって見える。
でもみんなが知らないうちに
1人1人色んなことを経験して
強くたくましく弱く孤独になって
色んな色んなものを持つ。
言葉にするの難しいなぁ。
でも自分の言いたいこと
少しでも伝わっていればいいなぁ。
自分もあの4人のように
強くなりたいです。
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